- 「Lステップの良いことばかり聞くけど、デメリットはないの?」
- 「料金が高いけど、別の類似ツールで代替できないの?」
こういった疑問にお答えしていきます。
本記事の内容
- Lステップのデメリット
- Lステップと同様の機能を持つ類似ツール
- Lステップと他ツールとの比較
本記事の執筆者
LINEマーケティングを主軸とした法人の代表で、現役のLINEマーケター。SEO・リスティング広告 × 公式LINE運用支援でクライアント様の年商を1億→4億円以上に上げた経験あり。Webマーケティング全体の導線から最適なLINE設計を組むのが得意。
こういった僕が、解説していきます。
月額料金が高い
Lステップの最も大きなデメリットは、月額料金が高いことです。
僕がLステップの構築、運用代行をしてきて、最も言われたことが「Lステップは高い」です。
なぜ、Lステップが高いと言われてしまうのか、
・他のツールとの比較
・LINE公式アカウントのコスト
の観点から分かりやすく解説します。
他のツールとの月額料金比較
Lステップと他のツールの月額料金を比較します。
比較するツールを下記に選んだ理由は、僕が構築代行、運用代行をしてきたうえで満足度が高かったツールだからです。
拡張ツール | ~200通 | ~1,000通 | ~5000通 | ~30,000通 | ~50,000通 |
---|---|---|---|---|---|
Lステップ | 2,980円 | 2,980円 | 2,980円 | 21,780円 | 32,780円 |
L Message(エルメ) | 無料 | 無料 | 10,780円 | 10,780円 | 10,780円 |
ECAI | 無料 | 10,780円 | 10,780円 | 10,780円 | 10,780円 |
このように、Lステップは他のツールと配信通数ベースで比較した際に、料金が高めの設定となっています。
1,000通〜5,000通のみLステップが最も安く、その他は別ツールの方が安くなっています。
LINE公式アカウントのコストもかかる
補足ですが、Lステップを導入した場合、Lステップだけではなく、LINE公式アカウントの配信コストもかかります。
Lステップとの合算コストは下記です。
※LステップとLINE公式アカウントの合算コストシミューレーションを記載。
構築コストがかかる
Lステップを導入する場合、Lステップの中身を構築するコストがかかります。
構築期間としては2週間〜2ヶ月が目安です。
主な構築内容は2つあります。
・LINE公式アカウントとLステップの連携
・Lステップの内部の構築
それぞれについて解説します。
LINE公式アカウントとの連携作業
まずはLINE公式アカウントとLステップの連携が必要です。
大前提として、LINE公式アカウントを事前に作成しておく必要があります。
LINE公式アカウントをまだ作成していない場合は、「LINE公式アカウントの作り方」を参考に作成してみてください。
LINE公式アカウントが作成できている場合は、Lステップ申込後にLINE公式アカウントとLステップの連携作業を行いましょう。
Lステップを申し込むとLINE公式アカウントとの連携方法の動画の案内があるので安心です。
Lステップの内部の構築
LINE公式アカウントとLステップの連携ができたら、Lステップ内部の構築が必要です。
主な構築業務は下記です。
・配信メッセージの制作
・画像制作
・Lステップの各種設定
これらはLステップに限らず、どのLINE公式アカウント拡張ツールを選んだ場合でも必要になります。
Lステップを契約しただけで、売上が上がる、自動化できるというわけではなく、そのための構築業務が必要です。
友だちを増やす機能はない
Lステップを構築しても、友だちが自動で増えることはありません。
SNSや広告などから友だちを増やすためのプロモーションが必要です。
LIGETと連携するとASPを構築できる
LステップはLIGETと連携することができます。
LIGETは、簡単にいうと紹介システムを作れるツールです。
友だちを増やしてくれたら、一人当たり●円を消化報酬として支払うような仕組みを構築することができます。
自社のみのプロモーションで友だちを増やすのではなく、アフィリエイターに依頼してLINE公式アカウントの友だち増加を狙う場合は、LIGETの活用も可能です。
計測できない数値がある
Lステップは基本的な計測は可能ですが、一部計測できない数値があります。
・回答フォームのクリック率
・リッチメニューに設定したURLのクリック率
これらの数値を絶対に計測したい場合、Lステップ以外のツールの導入を検討しましょう。
回答フォームのURLクリック率
Lステップで計測できない数値の1つ目が「回答フォームのURLクリック率」です。
例えば、セミナーの募集を行いたい場合、
- 配信対象者:100名
- 申し込みフォームリンククリック数:30名(クリック率30%)
- 申込みフォーム送信数:15名
といった数値を計測したいですよね。
ただ、Lステップでは申し込みフォームリンククリック数が計測できない仕様です。
そのため、配信対象者のうち、何人が申し込んだかしか計測できません。
もし、申込みフォームリンククリック数を計測する場合はLステップの回答フォームの機能ではなく、Googleフォームなど外部のフォームで申し込みを受け付ける必要があります。
そうすると、Googleフォームで申し込んだ人がLINEの友だちの誰なのか厳密に判別することができないため、リマインドをLINEで自動配信することもできません。
リッチメニューに設定したURLクリック率
Lステップで計測できない数値の2つ目が「リッチメニューに設定したURLクリック率」です。
もし、リッチメニューから公式HPのよくある質問に飛ばしたい場合、何人がリッチメニューをタップしてよくある質問を見たのか計測できません。
リッチメニューを設定している効果を計測できないため、不便に感じる人もいらっしゃいます。
他のツールで代替できる
実は、Lステップでできることのほとんどが、他の類似ツールでも代替可能です。
複雑な構築を必要としない場合は、Lステップ以外のツールで代替できます。
下記のようなシンプルな構築であればLステップを選ぶ必要はありません。
他のツールで代替できるケース
- 配信しか行わないケース
- セミナーやイベント集客のために使うケース
それぞれについて解説していきます。
配信しか行わないケース
キャンペーン情報や、イベント情報などを配信するためだけにLINE公式アカウントを使いたい場合、特にLステップを導入する必要はありません。
もちろん、アンケートで属性情報やニーズを調査する配信を行い、その調査結果を元に、特定の属性の人だけに一斉配信したい場合や、調査をLINE上で行う場合はLステップを導入した方が運用しやすいです。
しかし、ただ単に定期的に案内を配信するだけであれば特にLステップにこだわる必要はありません。
セミナーやイベント集客のために使うケース
よくあるLINE公式アカウントの活用方法として、セミナーやイベントの告知・申込受付といった集客活動にLステップを使いたい場合もありますよね。
Lステップを使うことでデメリットが必ず生じるわけではありません。
ただ、実際のところセミナーやイベントの告知・申込受付・リマインドくらいであればLステップ以外のツールで代替可能です。
実際、弊社で構築代行・運用代行をさせていただく場合も、要件によってLステップである必要がない場合は、別の安いツールでかつ要件を満たせるツールを提案させていただいています。
もし、ツール選定でお困りでしたらお気軽にお問い合わせください。
【まとめ】デメリットを理解して導入を検討しよう
Lステップはデメリットもありますが、使いやすいツールであることは間違いありません。
ポイントは、LINE公式アカウントを使う目的、必要な機能、費用対効果の3つの観点から適切なツールを選定することです。
もし、ツール選びでお困りの際はお気軽にお問い合わせください。