- 「リッチメニューってどうやって作るの?」
- 「リッチメニューを作る時のコツは?」
- 「リッチメニューを表示させる方法を知りたい」
そんな疑問にお答えします。
本記事の執筆者
LINEマーケティングを主軸とした法人の代表で、現役のLINEマーケター。SEO・リスティング広告 × 公式LINE運用支援でクライアント様の年商を1億→4億円以上に上げた経験あり。Webマーケティング全体の導線から最適なLINE設計を組むのが得意。
こういった僕が、解説していきます。
リッチメニューとは?
リッチメニューは、LINE公式アカウントのトーク画面を開いた時に下のところに表示されているメニューのことです。
リッチメニューを利用することで、ユーザーは簡単に特定のページにアクセスしたり、クーポンを利用したり、問い合わせを行うことができます。
これにより、エンゲージメントが向上し、顧客満足度が高まると同時に、企業側のマーケティング活動も効率化されます。
なぜ必要なの?
リッチメニューを使うことで、
- 友だちのLINE公式アカウントの利用満足度UP
- 配信コストの削減
- コンバージョン率の向上
など、マーケティング施策として大きな効果を見込めるようになります。
追加料金が必要?
基本的に、リッチメニューの利用には追加料金が発生しません。
ただし、デザインの制作や外部のツールを使用する場合には、それぞれのサービスに対して料金が発生することがあります。
内製で制作する場合はコストを抑えられますが、外注する場合はその分のコストがかかる点を考慮する必要があります。
また、複雑なデザインを制作したり、リッチメニューから複雑な導線を作る場合は、導線設計の知識や、設定スキルが必要です。
リッチメッセージとの違い
LINE公式アカウントの「リッチメニュー」と「リッチメッセージ」は混同されやすいですが、別の機能です。
- 「リッチメッセージ」:画像を配信するための機能。配信が続くとトーク上で流れてしまいます。
- 「リッチメニュー」:画像をトークの下部に固定で表示する機能。配信が続いても流れてしまうことはありません。
リッチメニューの運用のポイント
リッチメニューの効果を最大化するためには、運用方法にも工夫が必要です。
以下に示すポイントを押さえて、効果的なリッチメニュー運用を目指しましょう。
ボタンの遷移先を絞る
リッチメニューに表示するボタンの遷移先を絞ることで、ユーザーが迷わずに目的の情報にたどり着けるようにします。
- 問い合わせ
- 商品一覧ページ
- 商品購入ページ
LINE公式アカウントを運用する目的達成に繋がるボタンに絞って設置しましょう。
とにかくリッチメニューのコンテンツをてんこ盛りにする人がいますが、正直、あまり効果が出ていないことが多いです。
期間限定で表示する
リッチメニューを期間限定で表示することで、キャンペーンやセールの効果を高めることができます。
「7月31日までの限定キャンペーン」など、特定の期間中だけ表示されるメニューを設定することで、ユーザーの注意を惹きタップ率UPが見込めます。
合わせて、「キャンペーンがもうすぐ終了」といったリマインド配信も組み合わせることもおすすめです。
定期的にデザインを変える
定期的にリッチメニューのデザインを変更することで、新鮮さを保ち、ユーザーの興味を惹き続けることに繋がります。
季節やイベントに合わせたデザインを取り入れることで、ユーザーとのコミュニケーションを活性化させましょう。
アパレル系などは定期的にデザインを変えることでタップ率向上を目指すのがおすすめです。
リッチメニューの作成方法【3ステップ】
リッチメニューを効果的に作成するためには、以下の3ステップを踏むことが重要です。
この手順に従って、効果的なリッチメニューを作成しましょう。
【ステップ①】ボタンの個数・遷移先を決める
リッチメニューを設置する際は、まずはじめに
- ボタンの個数
- ボタンタップ時の遷移先
を決めましょう。
ボタンの個数・遷移先の決め方
LINE公式アカウントを運用する目的に合わせて、KPIを達成するために必要なボタンを洗い出します。
売上最大化を目指すなら、下記のようなボタンを置くケースが多いです
- 商品ページ(商品一覧、新着商品など)
- お客様の声、感想
- 事例紹介
- 問い合わせ
個数は、3個以下に抑えるのがおすすめです。選択肢を増やすと迷いが生じて結局タップされません。
【ステップ②】デザインの構成を決める
次に、リッチメニューのデザイン構成(ワイヤーフレーム)を決めます。
ステップ①で洗い出したボタンをどのように配置するかを決めていきます。
LINE公式アカウントでは、上記のようにボタン配置のテンプレートが決まっています。
どのテンプレートを使用するのか決めてから、配置を決めましょう!
ユーザーの視線を誘導するデザインを意識して、重要な情報を目立たせるように工夫してみましょう!
【ステップ③】クリエイティブを作成する
ボタンの内容と配置が決まったら、リッチメニューのクリエイティブを作成しましょう。
リッチメニューは画像なので、バナーなどと同じようにクリエイティブを作成する必要があります。
一般的に、下記のいずれかの方法で作成します。
- 社内スタッフに依頼する
- 外部のデザイナーに依頼する
リッチメニューは他のクリエイティブと異なり、ボタン配置のバランスや、タップされやすいボタン感のあるデザインなどが必要になるため、リッチメニュー制作実績のあるデザイナーに依頼するのがおすすめです。
ただ、費用を抑えたい場合は、Canvaなど簡単に使えるデザインツールで作成してもよいでしょう。
Canvaならデザインテンプレートも豊富なので簡単に作れます。
リッチメニューの画像要件
リッチメニューの画像には以下の要件で制作しましょう。
- サイズ: 【大】2500px × 1686px もしくは【小】2,500px ✕ 843px
- フォーマット: PNGまたはJPEG形式
- ファイルサイズ: 1MB以下推奨
リッチメニューの制作は、リッチメニュー専門のデザイナーに依頼するのがおすすめです。デザイン経験がある方でもリッチメニューは意外と難しいです。
リッチメニューの設定方法
リッチメニューの設定は、以下の手順で簡単に行うことができます。
このガイドに従って、スムーズに設定を行いましょう。
【ステップ①】LINE公式アカウントの管理画面から「リッチメニュー」をクリック
まず、LINE公式アカウントの管理画面にログインします。
- 左のバーの「リッチメニュー」をクリック
- 「リッチメニューを作成」をクリック
【ステップ②】基本設定
基本設定で設定するのは2つです。
- タイトル
- 表示期間
①タイトル
管理用のタイトルなので、ユーザーには表示されません。
「リッチメニュー」 などシンプルなもので大丈夫です。あとから変更も可能です。
②表示期間
いつからいつまで表示させるのか設定します。
期限がない場合も多いと思いますので、そういった場合は3年後、5年後など任意の期間で設定しておきます。
私は基本的に5年後の12月31日に設定しています。
【ステップ③】コンテンツ設定
①テンプレート
テンプレートの「選択」をクリックすると、上記が表示されます。
どのようにリッチメニュー画像の枠を区切るかを選択します。
クリエイティブ制作時に決めた区切り方を選択しましょう。
②画像
制作したクリエイティブをアップロードします。
アップロードできない場合は、画像サイズを間違えている可能性があります。
③アクション
選択したテンプレートに合わせてプレビューの画像が区切られます。
各ボタンタップ時のアクションを設定していきましょう。
- 「リンク」:WebサイトなどのURLに遷移。
- 「クーポン」:LINE公式アカウントで作成したクーポンに遷移。
- 「テキスト」:ユーザーからテキストを送信する形。
- 「ショップカード」:LINE公式アカウントで作成したショップカードに遷移。
- 「設定しない」:ボタンを押しても何も置きない形。
④メニューバー設定
「メニューバー設定」は2つあります。
- 「メニューバーのテキスト」
- 「メニューのデフォルト表示」
メニューバーのテキスト
リッチメニューの下の箇所のバーに表示させるテキストの設定です。
デフォルトは「メニュー」ですが、変更できます。
期間限定キャンペーンの告知や、メッセージのやり取りを行うアカウントの場合は上記のように「←メッセージ送信はこちら」などの案内を記載するケースもあります。
メニューバーのテキストは、デフォルトのままではなく設定するほうが効果的です。休業日を記載したり、上記のようにメッセージの送信方法を案内したり、ユーザーにとっても分かりやすくなります。
リッチメニューをもっと有効活用する裏ワザとは?
リッチメニューをさらに有効活用するためには、Lステップなどの拡張ツールを使用することが有効です。
LINE公式アカウントの拡張ツールを使用するメリットは下記です。
- リッチメニューのタップ率が分かる
- リッチメニューをタップしたユーザーが分かる
- テンプレートに縛られない自由なデザインが可能になる
リッチメニューの活用事例
弊社でLINE公式アカウントの構築を代行させていただいたお客様の事例をご紹介します。
リッチメニューを活用して販売促進、問い合わせ対応の自動化などを行った事例です。
ぜひ参考にしてみてください。
よくある質問(FAQ)
リッチメニューに関するよくある質問とその回答をまとめました。
これにより、リッチメニューの利用に関する疑問を解消し、効果的に活用するためのヒントを得ることができます。
リッチメニューは絶対必要?
必ずしも必要とは限りません。
ユーザーとメッセージのやり取りを行うことがメインの場合、リッチメニューがあることで返信が来づらくなることもあります。
ただ、基本的にはリッチメニューを設置するのがおすすめです。
もしも設定するかどうか迷ったら無料相談へお越しください。
デザインはどうやって決める?
使いやすさと見やすさがポイントです。
- 使いやすさ:押しやすいデザインかどうか、興味を惹く文言になっているかを確認しましょう。
- 見やすさ:文字サイズが小さすぎないか、ブランドイメージを壊さないデザインになっているか確認しましょう。
ユーザーの視線の動きや操作性を考慮してデザインを決めていくのがおすすめです。
作成の注意点はある?
リッチメニューを作成する際には、下記に注意してください。
- 画像サイズやフォーマットに注意すること
- ブランドイメージを崩さないデザインにすること
- ユーザーの操作性を考慮すること
また、タップ率を計測し、タップされていないボタンはなくして構いません。
定期的にメニューを更新して新鮮さを出していくことも意識しましょう。